Biografia

笹久保 伸(ギタリスト)
2004年-2007年、ペルーに在住しアンデスの農村で音楽採集調査しながら演奏活動をおこなう。
ギタリストとして、イタリア、ギリシャ、ブルガリア、キューバ、アルゼンチン、チリ、ボリビア、ペルーでソロ公演。
「掛値なしの名人芸、ほとんど入神の域、そんなギタリスト」濱田滋郎(レコード芸術評)

2006年:ペルーでJose Maria Arguedasの研究に関わり、研究者と共にペルー外務省からCD書籍を発表。
2008年:来日したペルー大統領への演奏会が企画された。(ペルー大使館主催)
2009年:秩父にフォーカスした芸術運動『秩父前衛派』を開始。音楽、映画、美術、演劇、写真、文筆,研究、講演など様々なフィールドで活動。
2013年から映画監督になり、2015年山形国際ドキュメンタリー映画祭の日本プログラムにて「PYRAMID」公式上映。2016年、イメージフォーラムフェスティバルにノミネート。
2014年:秩父の滅びた仕事歌を調査し、CD『秩父遥拝』を発表。
粟津潔×秩父前衛派×飴屋法水によるCD書籍『すてたろう』、現代音楽の作曲家・藤倉大との共同制作によるアルバム『Manayachana』をSONYより発表。金沢21世紀美術館で「秩父前衛派×高橋悠治」パフォーマンス。椹木野衣×飴屋法水の芝居「グランギニョル未来」に役者&音楽担当として出演。
2016年:研究論文「秩父・武甲山論」を発表。
同年、瀬戸内国際芸術祭に公式作家として美術作品を制作&展示。
2017年:写真集「武甲山-未来の子供たちへ」発表。

これまでにCD27枚をペルーと日本のレーベル各社からリリース。
アンデス音楽やアート、武甲山や秩父思想についての研究を続け、これまでに各テーマで早稲田大学、多摩美術大学、京都外国語大学、立教大学、青山女子短期大学、和光大学、東京医科歯科大学などで特別講義をおこなうなど演奏活動と並行し様々な活動を展開中。
現代の作曲家と交流を持ち、高橋悠治、Sylvano Bussotti、Koji Asano、Carlo Domeniconi、杉山洋一らの新作を世界初演している。

おもな受賞
・アルゼンチンコスキン音楽祭日本代表審査会1位(最年少記録)
・埼玉ギターコンクール1位
・アムランコンクール(ラテンアメリカ音楽コンクール)2位
・日本ギター音楽大賞2位
・日本J.Sバッハギターコンクール3位
・J.Sバッハ国際ギターコンクール4位(ドイツ)


秩父前衛派 / Chichibu Avantist

秩父前衛派はペルー滞在を終えて帰国した笹久保伸が埼玉県秩父市にて2008年頃より始めたアート運動。
笹久保伸、青木大輔の二人を中心に、制作する内容によってメンバーが入れ代わりながらこれまでに音楽、映画、美術、写真、文筆、演劇などの表現分野で活動。

秩父地域が持つ根源的な『前衛性』に注目し、郷土・民俗・歴史・民間伝承・民謡・地域性・地域環境などの地域素材を第一フィールドとして調査研究し、その第二フィールドをトラヴァースしながら「作品」という形でアウトプットする活動を続けている。

◎2008年〜2012年、秩父での調査活動。各地で演奏。
◎2013年、多摩美術大学にて講義「20世紀美術論」を担当。
◎2014年、映画「犬の装飾音」「秩父休符」を発表。CD「秩父前衛派」発表。
◎金沢21世紀美術館の粟津潔展にて高橋悠治×秩父前衛派で公演。(2014)
◎椹木野衣×飴屋法水の芝居公演「グランギニョル未来」にて音楽と役者を担当。(2014)
◎CD「すてたろう」・「秩父遥拝」発表。(2014)
◎2015年、CD「PYRAMID〜破壊の記憶の走馬灯」発表。
◎2015年6月、キューバ公演。
◎2015年、映画「PYRAMID〜破壊の記憶の走馬灯」発表し山形国際ドキュメンタリー映画祭日本プログラムにて正式上映。
◎2016年、瀬戸内国際芸術祭にて3月から秋まで作品展示。